パステル画・パステルアート

【目次】

パステルの特徴

パステルは色の粉である顔料を粘着剤で棒状に固めた画材です。

油彩や水彩・色鉛筆などと比べて粘着剤の量が少なく、色そのものである顔料の割合が多いのが特徴です。

パステルカラーというように、鮮やかな色合いとやわらかな風合いを楽しむことができます。

パステルにはたくさんの種類がありますが、大きく分けると「ソフトパステル・ハードパステル・パンパステル・オイルパステル」に分類されます。

ソフトパステルは、パステルの中でも粘着剤の少ないもので、ハードパステルと比べると少し高価な画材です。

短い円柱状のもの多く、キャンバスにそのまま描ける速写性が特徴で、素早く描かることから、似顔絵に使われたり、西洋の印象派の画家にも好まれました。

ハードパステルは、ソフトパステルほど脆くなく、程よい固さで扱いやすい画材です。

日本で普及しているパステルアートは、ハードパステルを削って粉にして描く技法で、初心者でも美しい光やグラデーションが描けるアートとして人気があります。

パンパステルは最近の新しい画材で、ファンデーションのようなおしゃれな容器と、鮮やかな発色が特徴です。

パステルの中では最も高価ですが、絵の具に負けない強い発色が特徴です。

オイルパステルは顔料を油分で固めた画材です。

他のパステルとは少し趣が異なり、上質なクレヨンといったイメージです。